レンチウイルスパッケージングにおける一般的な問題

Sep 25 , 2025
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1. ウイルスタイター(力価)が低い

考えられる原因

  • 挿入遺伝子が大きすぎる/複雑すぎる

  • 外来遺伝子が宿主細胞に毒性を示す

  • ベクター設計(プロモーターや調節配列)が不適切

解決の方向性

  • ベクターサイズを適正範囲に収める

  • プラットフォームと相談し、ベクターシステムとの適合性を確認

  • 力価測定の方法や QC データを入手して比較

2. 感染効率が低い

考えられる原因

  • 標的細胞の種類や状態がレンチウイルスに適さない

  • 細胞内の抗ウイルス因子による影響

  • 機能性粒子の割合が少なく、空のカプシドが多い

解決の方向性

  • 標的細胞に適した条件や補助因子を検討(概念レベルで)

  • 細胞の健康状態を確認し、適切な対照を用いる

  • 機能的力価の検証データを供給元から入手

3. 細胞毒性や汚染

考えられる原因

  • 製造過程における不純物(細胞残渣、タンパク質、エンドトキシンなど)

  • 高力価ウイルスによる細胞毒性

  • 保存や輸送中の条件不良による劣化や汚染

解決の方向性

  • 無菌性やエンドトキシンに関する QC データを確認

  • 保存・輸送条件(温度、凍結融解回数など)を遵守

  • 実験時に陰性対照を用いて特異的効果と汚染を区別

4. 遺伝子発現の不安定化・サイレンシング

考えられる原因

  • 使用するプロモーターが標的細胞に適さない

  • 長期培養で外来遺伝子がメチル化され発現抑制

  • 必要な調節エレメントが不足

解決の方向性

  • 標的細胞に適したプロモーターを選択

  • サイレンシング対策を施したベクター設計を確認

  • 長期発現をモニタリングする体制を整備

5. バッチ間のばらつき

考えられる原因

  • 製造プロセスや細胞状態の変動

  • 試薬やプラスミドのロット差

解決の方向性

  • 標準化された製造 QC データを確認

  • 内部対照を用いて、実験を単一バッチに依存しないようにする

PackGeneについて

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