Apertura、NPC1遺伝子治療向けの血液脳関門(BBB)通過型AAVカプシド評価でNIH傘下研究所とCRADAを締結

Jul 13 , 2026
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2026年7月9日

遺伝子治療薬の送達を担う次世代AAVカプシドを開発するバイオテクノロジー企業であるApertura Gene Therapyは本日、ニーマン・ピック病C1型(NPC1)に対する開発中の遺伝子治療プログラムの全身投与(静脈内投与)による評価に向け、ユーニス・ケネディ・シュライバー米国国立小児保健発達研究所(NICHD)および米国国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)と共同研究開発契約(CRADA)を締結したと発表しました。

この数年にわたる共同研究では、Apertura独自のAAVカプシドである「TfR1 CapX™」が使用されます。このカプシドは、トランスフェリン受容体1(TfR1)に結合して血液脳関門(BBB)を通過し、静脈内投与後に中枢神経系(CNS)全体に広範に遺伝子を届けるように設計されています。

ニーマン・ピック病C型の治療法および治療薬の発見に尽力する非営利団体「アラ・パセギアン医療研究基金」が、本研究に資金援助を行います。

NPC1は、NPC1遺伝子の変異によって引き起こされる、常染色体潜性(劣性)遺伝形式をとる希少かつ致死性のライソゾーム病の一種です。この疾患は、エンド・ライソゾーム系(細胞内小器官)において、未エステル化コレステロールやその他の脂質が蓄積することを特徴とし、中枢神経系と肝臓などの末梢組織の両方に影響を及ぼします。

臨床的には、NPC1は乳幼児期における神経変性、進行性の小脳失調症、認知機能低下、認知症を引き起こし、多くは思春期に死に至ります。コレステロール蓄積の減少を目指す現在の治療アプローチでは、得られる効果が限定的(modest)であり、脳に効率よく到達して病態自体を修飾する(disease-modifying)治療戦略が必要とされています。

今回の共同研究(CRADA)の主な目標は、治療用NPC1構成物(コンストラクト)とTfR1 CapXを組み合わせた、静脈内投与による送達法の前臨床開発を前進させることです。得られた結果がさらなる開発を支持するものであった場合、共同研究グループは、臨床試験実施申請前の準備活動(pre-IND活動)、規制当局による審査、製造、そして最終的な臨床評価へと試験範囲を拡大する可能性があります。

AAVを用いた全身投与(静脈内投与)による送達は、侵襲性の高い他の投与経路と比較して、手技の複雑さやリスクを低減できるという潜在的なメリットがあります。しかし、中枢神経系(CNS)への効率的かつ選択的な送達を達成することは、遺伝子治療における依然として大きな課題です。AperturaのTfR1 CapXカプシドは、受容体を介した血液脳関門(BBB)の通過輸送メカニズムを活用することで、この課題を解決するように設計されています。

この共同研究は、静脈内投与後にCNS全体への広範な送達を可能にする、次世代AAVカプシドに対する関心の高まりを反映しています。脳と末梢組織の双方が侵されるNPC1のようなライソゾーム病において、血液脳関門(BBB)を通過する全身性遺伝子治療アプローチは、極めて価値の高いアプローチとなる可能性があります。

本プログラムは依然として前臨床段階にありますが、このCRADAにより、Aperturaのカプシドエンジニアリング技術、NIHの科学的専門知識、そして非営利団体による疾患特化型の支援が結集し、TfR1 CapXがNPC1に対して効果的な遺伝子送達を実現できるかどうかの評価が進められます。これが成功すれば、未充足の医療ニーズ(アンメット・メディカル・ニーズ)が非常に高い、この深刻な小児神経変性疾患に対する新たな治療戦略の進展に大きく寄与することになります。

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