2026年7月13日 —
Ocugen社は、中東・北アフリカ(MENA)地域におけるOCU400の独占的権利に関するライセンス契約の交渉および締結に向け、Roots Pharmaceutical社およびその戦略的パートナーであるAl-Dhow International Holding社との間で、拘束力のある基本合意書(タームシート)を締結したと発表しました。
OCU400は、遺伝性視力喪失の主な原因である網膜色素変性症(RP)に対する、Ocugen社が開発中のAAV(腺随伴ウイルス)ベクターを用いたモディファイアー遺伝子治療薬です。同治療法は、MENA地域で特に高い罹患率が見られる一方、有効な治療法が極めて限られている(アンメットメディカルニーズが高い)RPに対し、1回限りの投与で効果を発揮する治療薬候補として開発が進められています。
今後締結が予定されるライセンス契約に基づき、Ocugen社は契約一時金および短期的な開発マイルストーン支払いとして、合計で最大400万ドルを受け取る予定です。さらに、同社は最大2億5,500万ドルの累積売上マイルストーンに加え、パートナー企業が売り上げたOCU400の純売上高の22%に相当するロイヤリティを受け取る権利を得ることになります。
また、関連する供給契約に基づき、OCU400の製造および商業供給の責任は引き続きOcugen社が担います。その他の詳細な条件は、今後90日以内の締結を目指している最終契約の際に確定する予定です。
この地域的パートナーシップは、地理的な提携を通じて自社のAAV遺伝子治療プラットフォームへのアクセスを拡大するという、Ocugen社の広範な戦略の一環です。Roots Pharmaceutical社およびAl-Dhow International Holding社と提携することで、遺伝性網膜疾患が依然として大きな医療課題となっている同地域における、将来的な商業化の基盤構築を目指します。
OCU400は現在、Ocugen社の第III相臨床試験(試験名:liMeliGhT)において評価が進められています。同社は2027年第1四半期に主要な試験結果(トップラインデータ)の公表を見込んでおり、その後、バイオ医薬品承認申請(BLA)を行う予定です。
今回の合意により、開発の最終段階に入っているOCU400の商業化に向けた動きがさらに加速することになります。本プログラムが成功すれば、網膜色素変性症の患者に対して、既存薬とは異なる画期的なAAVベクターを用いた網膜遺伝子治療の選択肢を提供できるようになるとともに、MENA地域におけるパートナーシップの締結は、規制当局による承認後の速やかな地域アクセスを確立する道標となることが期待されます。
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