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AAV9ウイルスベクターはプラスミドですか、それともウイルスですか？

Nov 27 , 2025
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AAV9ベクターは、「プラスミド」として存在する場合と、「ウイルス粒子」として存在する場合があります。
どちらも同じものではなく、段階によって形態が異なります。

🔹構築段階で指す場合 → プラスミド (plasmid)

  • 実験室でAAV9発現ベクターを設計・構築する際は、通常プラスミドDNAの形で存在します。

  • ITR配列、プロモーター、目的遺伝子、調節配列などが含まれます。

  • この段階のAAV9プラスミドは感染能がありません。

📌例：AAV9-GFPプラスミド
→ これはあくまで設計図であり、直接感染には使用できません。

🔹パッケージングして産生された後 → AAV9ウイルス (virus)

  • AAVパッケージング系（三プラスミド法など）を用いて293細胞などに導入することで、初めて感染可能なAAV9ウイルス粒子が生成されます。

  • この状態はウイルス衣殻を持つ実際のウイルスであり、細胞や動物への遺伝子導入に利用されます。

📌例：AAV9-CMV-GFP（1E13 vg/mL）
→ こちらはウイルス粒子であり、感染が可能です。

まとめ

段階 形態 感染可能か
ベクター構築時 プラスミド (AAV9プラスミドベクター) ❌不可
パッケージング後 AAV9ウイルス粒子 ✔可

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