AAV(アデノ随伴ウイルス)ノックダウン/過剰発現よくあるご質問

Jan 14 , 2026
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本 FAQ は、AAV を用いた遺伝子ノックダウン(Knockdown)および遺伝子過剰発現(Overexpression)に関して、研究者の皆様から寄せられる代表的なご質問をまとめたものです。

Q1:AAV で遺伝子ノックアウト(KO)は可能ですか?

AAV 自体にはゲノム編集能はなく、単独で遺伝子ノックアウト(KO)を行うことはできません。AAV ノックダウンは、shRNA または miRNA を介して標的遺伝子の mRNA 発現を抑制する方法です。KO を目的とする場合は、CRISPR/Cas9 システムとの併用が一般的です。

Q2:AAV ノックダウンではどの方法が一般的ですか?

主に以下の 2 種類が使用されます。

  • AAV-shRNA
  • AAV-miRNA(miR-shRNA)

miRNA ベースの構造は内在性 miRNA 経路に近く、in vivo 実験において毒性が低く、安定したノックダウンが可能なため、現在主流となっています。

Q3:AAV-shRNA に毒性が生じるのはなぜですか?

shRNA が過剰に発現すると、細胞内の miRNA 処理経路が飽和し、正常な遺伝子発現制御に影響を及ぼす可能性があります。miRNA ベースの設計や発現量の最適化により、毒性リスクを低減できます。

Q4:ノックダウン効果はどのくらいで確認できますか?

  • in vitro:通常 3~7 日以内
  • in vivo:約 2~4 週間で安定した効果が得られます

Q5:ノックダウン効率が低い原因は何ですか?

主な原因として以下が考えられます。

  • 標的配列設計の最適化不足
  • プロモーターの選択不適切
  • AAV 血清型と標的組織の不一致
  • 投与ウイルス量不足

Q6:AAV で過剰発現可能な遺伝子サイズの上限は?

AAV の最大パッケージ容量は 約 4.7 kb(ITR 含む)です。サイズが大きい遺伝子については、短縮型コンストラクトや Dual AAV(2 ベクター戦略)が用いられます。

Q7:in vivo で発現までに時間がかかるのはなぜですか?

AAV は一本鎖 DNA ウイルスであり、細胞内で二本鎖化されてから転写が開始されるため、in vivo では発現までに 2~4 週間を要するのが一般的です。

Q8:AAV は宿主ゲノムに組み込まれますか?

AAV ベクターは主にエピソーマル(非染色体性)として存在し、ゲノムへのランダムインテグレーションは極めて低頻度です。そのため、安全性の高いベクターとして広く利用されています。

Q9:過剰発現が確認できない原因は?

  • プロモーターの in vivo サイレンシング
  • 遺伝子サイズがパッケージ限界に近い/超過している
  • 転写後調節やスプライシング異常
  • 評価タイミングが早すぎる

Q10:ノックダウンと過剰発現、どちらを選ぶべきですか?

  • 遺伝子機能を抑制したい場合:AAV ノックダウン
  • 遺伝子機能を強化・補償したい場合:AAV 過剰発現

研究目的や実験系に応じて最適な方法をご提案します。

Q11:AAV の発現はどのくらい持続しますか?

非分裂細胞や低分裂細胞では、数か月から数年にわたり安定した発現が維持されます。

Q12:対照ベクターは必要ですか?

再現性の高い結果を得るため、以下の対照設定を推奨します。

  • ネガティブコントロール(空ベクター/スクランブル)
  • ポジティブコントロール

PackGeneについて

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