ウイルスベクター作製 よくある質問(FAQ)

Jan 28 , 2026
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本ページでは、研究者の皆様からよく寄せられる
AAV/レンチウイルスベクター作製に関する質問と解決策をまとめています。

Q1:ウイルス力価が低い原因は何ですか?

主な原因

  • プラスミドDNAの純度不足(エンドトキシン高値)

  • トランスフェクション効率の低下

  • 遺伝子サイズがパッケージング容量を超過

  • 細胞状態不良(密度・生存率)

解決策

  • 高純度・低エンドトキシンのプラスミドを使用

  • トランスフェクション条件の最適化

  • 遺伝子サイズの管理

    • AAV:4.7 kb 以下(ITR 含む)

    • レンチウイルス:8–9 kb 以下

  • 対数増殖期・生存率90%以上の細胞を使用

Q2:感染後に発現しない、または発現が低いのはなぜですか?

主な原因

  • プロモーターが標的細胞に適していない

  • AAV 血清型の選択ミス

  • MOI が低すぎる

  • 遺伝子自体の発現制限または毒性

解決策

  • 細胞種に適したプロモーターを選択(CMV、EF1α、CAG など)

  • 組織・動物種に応じた AAV 血清型を選択

  • MOI の段階的検討

  • GFP や FLAG などのタグによる確認

Q3:感染後に細胞死が多く発生します

主な原因

  • ウイルス量が過剰

  • 遺伝子毒性

  • 感染条件が過剰

解決策

  • MOI を下げる、分割感染

  • 誘導発現系(Tet-On)の使用

  • 感染時間の短縮

  • 感受性の高い細胞にはレンチウイルスを推奨

Q4:AAV の空カプシド比率が高い場合、問題になりますか?

説明

空カプシドは遺伝子を含まないため、有効感染効率を低下させます。

対策

  • 三種プラスミド比率の最適化

  • ITR 配列の完全性確認

  • 密度勾配遠心やクロマトグラフィーによる精製

  • 成熟した製造プロセスを持つサービスの利用

Q5:ウイルスの保存方法を教えてください

  • -80℃ で長期保存

  • 小分け保存し、凍結融解を繰り返さない

  • 使用時は 37℃ で迅速解凍後、直ちに氷上保持

Q6:ウイルス力価測定値が異なるのはなぜですか?

理由

  • 測定方法の違い

    • AAV:vg/mL(qPCR)

    • レンチウイルス:TU/mL、IFU/mL

推奨

  • 同一プロジェクト内で測定方法を統一

  • COA(解析報告書)の確認

Q7:ウイルス実験の成功率を高めるには?

  • 適切なベクター設計

  • 安定した製造プロセス

  • 高品質ウイルスの使用

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