簡単に言えば、両者とも AAV のウイルスゲノムコピー数(vg, vector genome)を測定する方法ですが、定量原理および精度の担保方法が異なります。
qPCR(Quantitative PCR、リアルタイム定量PCR)
原理:蛍光シグナルと標準曲線を用いてサンプル中のコピー数を算出します。
測定結果への依存要因:
標準品の品質および標準曲線の精度に大きく依存します。標準品の定量誤差や構造差異により、系統的誤差が生じる可能性があります。
メリット:
- 測定速度が速い
- ハイスループット対応可能
- コストが比較的低い
- 日常的な大量サンプル測定に適する
制限事項:
- PCR増幅効率に敏感
- サンプル中阻害物質の影響を受けやすい
- プライマー/プローブ設計への依存度が高い
- 施設間再現性にばらつきが生じやすい
ddPCR(Droplet Digital PCR、ドロップレットデジタルPCR)
原理:PCR反応液を数万個の微小液滴に分配し、陽性/陰性液滴数をカウントしてポアソン分布に基づき絶対定量を行います。
測定結果への依存要因:
標準曲線を必要とせず、絶対定量が可能です。
メリット:
- 高い定量精度
- 優れた再現性
- PCR阻害物質への耐性が高い
- 低コピーサンプルの検出に適する
制限事項:
- 測定コストが高い
- スループットが比較的低い
- 専用機器が必要
AAV 力価測定における実際の違い
一般的に:
- ddPCR はより安定した vg/mL データを提供し、バッチ間変動が小さい;
- qPCR は標準品調製法、DNA構造(線状/環状/スーパーコイル)および前処理条件の影響を受けやすい。
そのため:
- IND申請、工程開発、大規模製造、施設間比較には ddPCR が推奨される;
- 日常的な迅速スクリーニングや相対比較には qPCR が依然として高効率な選択肢です。
qPCR は標準曲線に基づく相対定量法であり、ddPCR は分子数を直接カウントする絶対定量法です。そのため、ddPCR の方が高精度ですが、コストも高くなります。
PackGeneについて
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